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アヤメと花菖蒲(ハナショウブ)の違いと見分け方

植物

アヤメと花菖蒲(ハナショウブ)は、共に美しい宿根草ですが、それぞれに特徴があります。アヤメは花弁の根本に格子状の模様があるのに対し、花菖蒲には黄色い線が特徴です。

両者は開花時期や好む環境にも違いがあります。また、同じく見た目が似ている菖蒲と花菖蒲は別種で、菖蒲はショウブ科に分類され、花の形状も異なります。

アヤメと花菖蒲(ハナショウブ)の特徴

アヤメは早夏に、花菖蒲は梅雨の季節にそれぞれ開花します。

開花時期の違い

アヤメは5月の初旬から中旬にかけて、花菖蒲(ハナショウブ)は5月下旬から7月中旬に開花します。

好む環境の違い

アヤメは乾燥した明るい草地を好み、花菖蒲は湿り気のある場所や乾燥しない環境で育ちます。

花の特徴

アヤメは紫や白色の小輪で網目模様があります。

花菖蒲(ハナショウブ)は大輪で、紫、紅紫、ピンク、白など色のバリエーションが豊富です。

葉の形状の違い

アヤメと花菖蒲の葉は共に剣状ですが、アヤメの葉は細く平ら、花菖蒲の葉は幅広く葉脈が目立ちます。

アヤメの自然な姿と特性

アヤメは日本から東アジア原産の多年生植物で、特に低山や高原の草地に多く見られます。地面から直立する葉が特徴で、紫や白の花を1〜3個咲かせますが、花の寿命は短いです。アヤメの名は、花弁の根本にある網状の模様や、葉の並びが伝統的な文様に似ていることからきています。

学名:Iris sanguinea
分類:アヤメ科、アヤメ属
原産地:日本、東アジア
別称:かっこう花
花言葉:「喜ばしい知らせ」「希望」

花は、外側に3枚の大きな花弁を持つ三英花です。見た目には6枚の花弁があるように見えますが、内側の3枚は実際には外花被(がく)で、青紫色の地に黄色と白の網目模様が特徴的です。内花被は比較的短く上向きになっています。

花菖蒲(ハナショウブ)の魅力と特性

花菖蒲(ハナショウブ)は、ノハナショウブを基にした園芸品種で、アヤメ科の多年草です。白や青、ピンク、黄色など様々な色の花を咲かせ、江戸時代から多くの品種が生まれ、現在では2000種以上の品種があるとされています。

アヤメに比べて葉が幅広く、花期には直立した花茎から大きな花を咲かせます。茎には2~3輪の花が付き、各花の寿命は約3日間です。

その名前は、野生種のノハナショウブを改良した品種であることに由来し、「ノ」を取ってハナショウブと呼ばれるようになりました。

学名:Iris ensata var. ensata
分類:アヤメ科、アヤメ属
原産地:日本、朝鮮半島から東シベリア
その他の名称:ハナアヤメ、ギョクセンカ
花言葉:「優しい心」「誠実」

花菖蒲の花は、三英花や六英花、八重咲きなど多彩な形態が特徴で、爪咲きや玉咲き、奇数花も見られます。

菖蒲(ショウブ)と花菖蒲(ハナショウブ)の違い

一般に「ショウブ」と言うと花菖蒲(ハナショウブ)を指すことが多いですが、実際にはショウブ科(旧サトイモ科)の菖蒲(ショウブ)とは異なる植物です。特に端午の節句に使われる菖蒲湯には、サトイモ科の菖蒲が使用されます。

菖蒲(ショウブ)の特徴

菖蒲(ショウブ)は水辺に自生する高さ約50~120cmの多年草で、初夏に4~8cmの楕円形の花穂を出し、淡い黄緑色の小花が密集して咲きます。

葉には光沢があり、独特の香りが特徴的です。この香りは花菖蒲にはありません。

学名:Acorus calamus L.
分類:ショウブ科・ショウブ属
原産地:日本、ユーラシア大陸
その他の呼称:ノキアヤメ、アヤメグサ、オニゼキショウ、ギョクセンカ
花言葉:「勇気」「志」
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