実家に母が育てているクリスマスローズがありました。その美しさに目を奪われ、時間を忘れるほどでした。母と同じ草花が好きな叔母が来たときも、きれいなクリスマスローズのことを褒めていました。母が愛情を込めて育てたクリスマスローズは、徐々に増え、庭を美しく彩っています。この花は強く、世話が容易で、株分けや種からの増殖も比較的簡単です。
クリスマスローズは控えめながらも特別な雰囲気を持ち、私の庭にも次第に増えています。
クリスマスローズとは
クリスマスローズは、冬から春にかけて咲く紫、ピンク、白など色とりどりの花を持つ常緑の多年草です。この名前は、クリスマス時期にバラのような花を咲かせることからきています。ただし、実際にクリスマスに咲くわけではなく、私の実家では3月が一番美しい時期です。日本では「寒芍薬(カンシャクヤク)」や「初雪おこし」とも呼ばれています。
クリスマスローズの特徴
分類: キンポウゲ科ヘレボルス属
平均草丈: 約10~50センチメートル
花の色: 白、ピンク、黄色、緑、紫、茶色、黒、複合色
主な特徴
常緑性で毎年花が咲きます。
寒さに強く、日陰でも育ちます。
この花の特徴は、下向きに咲くその姿です。その愛らしさを言葉で表すのは難しいです。花のように見える部分は実は「がく」で、これが原因で花が長期間鮮やかさを保ちます。
原産地
ヨーロッパや西アジア。
日本には江戸時代末期から明治初期にかけて伝来しました。
クリスマスローズの育て方と増やし方
クリスマスローズは手軽に育てられる植物で、一度植え付けると順調に成長します。年を追うごとに大きくなるのが特徴です。
適切な環境であれば次第に増えていくことが期待できます。
ただし、夏の高温や直射日光には若干弱いため、苗がまだ小さい場合は特に注意が必要です。かつて、実家から持ち帰った小さな苗が、猛暑のせいで弱ってしまった経験があります。
クリスマスローズの増やし方
株分けと種まきのどちらの方法でも増やすことができます。
株分けは比較的簡単で、早めに花が楽しめます。
小さな株だと開花までに時間がかかることがあるため、「3芽以上」の株を選ぶのが望ましいです。
クリスマスローズの苗の植え付けは、10月から翌年の3月が最適とされています。
地植えにしておくと、自然に落ちた種から新しい芽が出ることもあります。
※株分けでも種まきでも、苗は初期段階では花をつけません。
種から育てたクリスマスローズは、小さいですが、その愛らしさには特別な魅力があります。
クリスマスローズの管理方法
クリスマスローズの花が枯れたら、根元から剪定しましょう。また、傷んだ葉も適宜取り除くことが大切です。
肥料は、10月から翌年の4月までの間、希釈した液体肥料を週1回与えるか、化成肥料を10月、12月、2月に施します。ただし、夏は休眠期なので肥料は不要です。
基本的には、クリスマスローズは放っておいても育ちます。花は次々と咲くので、切花としても楽しめますし、花瓶に活けると長持ちします。ドライフラワーとして飾るのもおすすめです。
クリスマスローズは人気が高まっており、園芸店でよく見かけます。自宅で簡単に増やせると嬉しいですね。私のクリスマスローズは実家からの株分けで増えてきました。成長すると、その見栄えは圧巻です。
まとめ
クリスマスローズは「冬の貴婦人」という呼び名としても知られています。控えめながら品のある美しさを持ち、寒さにも強い花です。
クリスマスローズは魅力的で育てやすく、年々株が大きく成長します。株分けにも挑戦して、多くの株を育ててみてはいかがでしょうか。