夏空を彩るヒマワリのような黄色い花たち、タイガーアイ・ルドベキアほか

夏の日差しの下で、太陽を連想させるヒマワリが際立っています。だが、同じ季節には、ヒマワリに似た他の花も咲き乱れ、その光景は目を楽しませてくれます。ヒマワリのように小さくて可愛らしい花を咲かせる植物や、花の姿はヒマワリに似ていても葉の形が異なるものもあります。ここで、そうしたヒマワリに似た黄色い花をご紹介します。

夏を彩る、ヒマワリ風の黄色い花々

「ヒマワリ」、または「サンフラワー」として知られるこの花は、北アメリカ原産のキク科ヒマワリ属に属します。鮮やかな黄色の花弁が特徴で、花の中心部には黒い筒状の花が集まっています。葉はハート形で、茎に沿って交互についています。

ヒマワリには様々な品種があり、高く伸びるものから最近では低い草丈のものまで種類は多岐にわたります。黄色以外にもオレンジ、白、茶色などの花色が存在します。八重咲きや分枝して小さい花が咲く品種も人気です。

華やかなタイガーアイ・ルドベキア

タイガーアイ・ルドベキアは、北アメリカが原産地のキク科に属する植物で、ヒマワリによく似た美しい花を咲かせます。世界中に約30種類あるルドベキアの中でも、「タイガーアイ」は特に目立つ品種です。この品種は、鮮やかなゴールデンイエローの大きな花を咲かせ、植物の高さは概ね40～60センチメートルになります。

似た種類の「プレーリーサン」は、8～10センチメートルの小さな黄色い花を特徴とし、中心部が緑色をしています。

自然に咲くアラゲハンゴンソウ（荒毛反魂草）

アラゲハンゴンソウ（荒毛反魂草）、別名キヌガサギクとしても知られるこの植物は、北アメリカ原産のキク科多年生草本です。道端や空き地、野原などでよく見かけるルドベキアの一種で、30～80センチメートルの高さまで成長します。花は直径4～8センチメートルで、黄色からオレンジ色の舌状花と黒紫色の筒状花が特徴です。葉は卵形で、縁には鋸歯があります。

菊芋風の美しいヒメヒマワリ

ヒメヒマワリ、通称キクイモ擬き、は北アメリカ原産のキク科に属する多年生の草本です。この植物は、菊芋（キクイモ）に似た花を持つことから、このような名前で呼ばれています。

この植物の高さは50センチメートルから150センチメートルに達し、直径5センチメートルから6センチメートルの花が頭部に咲くのが特徴です。一部の品種では八重咲きの花を見ることもできます。葉は卵形で、短く硬い毛が生えており、葉は茎に対生しています。

キクイモとキクイモ擬きは別の植物で、キクイモは秋にイモ状の塊茎を形成しますが、キクイモ擬きではそうはなりません。また、これらはヒマワリ属に含まれるヒメヒマワリとも異なる種です。

北アメリカ原産のキクイモ（菊芋）

キクイモ（菊芋）は北アメリカが原産地のキク科に属する多年生草本植物です。この植物はトピナンブールやトピナンバーとも呼ばれ、これらの名前は原住民トピナンブ族が食用にしていたことに由来しています。

キクイモは普通、1.5メートルから3メートルの高さまで成長し、直径8センチメートルから10センチメートルの大きな花を咲かせます。葉は長楕円形をしており、茎に対生していますが、花の近くでは互生することが多いです。茎には短く硬い毛が生えています。

この植物は9月から11月にかけて開花し、花が終わると生姜のような形をした塊茎を作ります。

細葉が魅力のヤナギバヒマワリ

ヤナギバヒマワリは、北米中南部が原産のキク科ヒマワリ属に属する多年生草本植物です。ヒマワリに似た小さめの花を咲かせるこの植物は、柳の葉のように細い葉を持つことが特徴です。そのため、「宿根ヒマワリ」や「ヘリアンサス」とも呼ばれています。

植物は0.5メートルから2メートルの高さに成長し、4センチメートルから6センチメートルの花をつけます。葉は細長く、茎に沿って互生しています。

特に秋の時期（9月から10月）には、園芸品種「ゴールデンピラミッド」などが花を咲かせ、人気があります。

小花が魅力のメランポディウム

メランポディウムは、北アメリカ南部から南アメリカにかけて自生するキク科の一年草です。この植物は、小さなヒマワリのような花をたくさん咲かせることで知られています。

草丈は30センチメートルから40センチメートル程度で、茎は細かく枝分かれし、2センチメートルから3センチメートルの花をつけます。葉は楕円形から披針形で、生き生きとした緑色が魅力です。開花期間が長く、7月から11月まで花を楽しむことができます。

鮮やかなサンビタリアの黄色い花

サンビタリアは、アメリカ南西部とメキシコが原産のキク科の一年草です。この植物は、ヒマワリに似た鮮やかな小さな黄色い花をたくさん咲かせることで有名です。

日本ではジャノメギクとしても知られており、時にはハルシャギクと間違われることがあります。草丈は10センチメートルから20センチメートルで、横に広がる形で自立します。花は直径1センチメートルから2センチメートルの小さな頭花が特徴です。

葉は倒卵形からへら形で、短い毛が生えています。また、この植物は5月から11月にかけて長い間花を咲かせます。