新年に飾る干支の置物は、どんな意味があるのでしょうか？また、どのくらいの期間飾ればよいのでしょうか？飾る場所や処分方法についても詳しく解説します。
新年の干支の置物を飾る意味とは？
年末になると、新年の干支の置物がお正月用品として店頭に並び、初詣の際にもよく見かけます。これらの置物は新年を彩る重要なアイテムです。
新年の干支の置物を飾る意味
新年に飾る干支の置物には、どのような目的があるのでしょうか。これらの置物は、多くの意味合いを持ちますが、主に「幸運を招き、災いを避ける」として知られています。
風水では、これらの置物が運気を向上させ、1年間家庭を守るとされています。また、新年の飾りとしてのこれらの置物には「その年の干支の動物を飾ることで新年の神様を迎える」という意味もあります。
しかし、中国から伝わった「干支」という概念は、日本の神様とは直接関連していません。「干支」は元々中国で生まれたもので、古代中国では時間や方位を示すために「十二支」と「十干」という10の要素を組み合わせていました。これらを組み合わせた60種類が「干支」と呼ばれ、日本ではこれを12種類の動物に簡略化しています。
元々のお正月は、新年の神様を迎えて幸せをもたらす行事ですが、干支と新年の神様との直接の関係はないにもかかわらず、新年が始まるタイミングで干支が変わるため、これらの置物は新年の飾りとして一般的になりました。風水においては、これらの置物が「運を引き寄せる」重要な意味を持つとされています。
新年の干支の置物の飾り方：期間と方法
新年の干支の置物を飾る際に、特定の期間やルールが定められているわけではありません。これらの像は幸運を招くとされる縁起物であり、通常の正月飾りのように一定の期間だけ飾る必要はなく、好きな時に飾って、片付けたい時に片付けても大丈夫です。
神社で受け取るお守りや御札と違い、新しいものを手に入れたり特定の期間が終わったら返納する必要はありません。過去の年や複数年の干支の置物を同時に飾ることも普通です。
一部の人々は、新年の干支の置物を12月13日から28日まで飾り、松の内が終わると片付けるという方法を取っていますが、これは一例に過ぎません。
新年を象徴するとして干支の置物を飾り、お正月が終わると片付ける人もいれば、毎年新しい像に更新する人もいます。これには、「新しい年の始まりを意識する」「新しい気持ちで年を迎える」「その年の動物に感謝する」といった理由があります。
結局のところ、新年の干支の置物を飾る期間に関しては厳密なルールはなく、自分に合った方法を選ぶのがベストです。
新年の干支の置物の飾る場所は？
新年の干支の置物は、どこにでも飾ることができますが、特に風水では「玄関」が最適な場所とされています。玄関は家の「顔」として、良いエネルギーを家に招き入れる重要な役割を持っています。干支の置物が運気を向上させる効果を持つと風水では考えられており、玄関に置くことでその効果が増幅され、より良い運気が引き寄せられると言われています。
風水に関わらず、玄関の清潔を保つこと自体が運気を高めるため重要です。新年の干支の置物を玄関に飾ることで、さらに良いエネルギーを招くことが期待されます。
玄関以外では、家族が集まる居間や、神棚の近くに置くのも良いでしょう。
新年の干支の置物の適切な処分方法
新年の干支の置物を処分する方法は、縁起物であるため少し考慮が必要です。古い干支の置物を続けて飾ることも良い方法ですが、毎年新しいものに更新したい場合、12年周期で再利用することが可能です。これは、運気を増す効果があるとも言われています。
保管する場合には、干支の置物が入っていた元の箱を使って大切に保管すると良いでしょう。
処分する際には、主に以下の2つの方法が考えられます。
1. お焚き上げによる処分
2. 一般のごみとして処分
神社や寺での供養処分
新年の干支の置物は、神社や寺で行われる「供養焼却（おたきあげ）」を利用して処分することもできます。これは、神仏に関連する物や特別な思いが込められた物を焼却して供養する行為です。地域によっては「どんど焼き」とも呼ばれています。
神社や寺での供養焼却イベントは、場所によって異なりますが、一般的には新年の飾りを焼く「どんど焼き」が小正月（1月15日）や節分（2月3日頃）に行われます。この機会を利用して近くの神社や寺、または地域の情報を確認すると良いでしょう。
普通のごみ（一般ごみ）としての処分方法
近くに神社や寺がない、または供養焼却の機会に間に合わない場合、一般的なごみとして処分することが選択肢の一つです。処分する際には、干支の置物を粗塩と一緒に袋に入れて出すと良いでしょう。
より丁寧に処分したい場合は、以下の手順をお勧めします。
1. 干支の置物を水で洗う
2. 清潔なタオルで拭いて水分を取り除く
3. 「ありがとう」と感謝の言葉を伝える
4. 干支の置物を白い布や半紙で包む
5. 地域の廃棄規則に従って処分する
供養焼却も普通のごみとしての処分も、干支の置物への感謝の気持ちを忘れないことが重要です。
新年の干支の置物の飾り期間と処分方法まとめ
新年の干支の置物は、幸運を招く縁起物として、風水では運気を高めるアイテムとされています。中国から伝わった概念で、正月飾りとは異なりますが、新年の神様を迎える意味も含まれています。
飾る期間に特別なルールはありませんので、ご自身に合った方法で飾るのが良いでしょう。干支の置物の設置場所としては、玄関、リビング、神棚がおすすめです。
処分方法としては、以下の2つがあります。
1. 供養焼却
2. 一般廃棄物としての処分
新年の干支の置物を飾ることは、新しい年を迎える素敵な方法の一つです。
