ビビアニーと呼ばれるシャクナゲは、目を奪う緋色の花々を咲かせ、その炎のように輝く赤い花は見る人すべてを惹きつけます。華やかでありながら、その存在感はひときわ際立ちます。
ビビアニー:赤く染まるシャクナゲの世界
春の終わりに、ビビアニーの緋色の美しさに出会いました。
ビビアニーの特徴
ツツジ科に属するこの常緑低木は、イギリス原産です。大きな赤い花を枝の先につけるこの西洋シャクナゲは、その厚みと光沢のある葉が特徴的です。枝の先端には、車輪状に葉が配置されています。日本の自生種とは異なり、ビビアニーは色鮮やかで大輪の花を持つ西洋石楠花の一種です。シャクナゲの花言葉は「威厳」「壮大さ」「危険」を意味しています。
ビビアニーを観る
その鮮やかな赤い花は目にも鮮やかで、その美しさは圧倒的です。
花は半球形で、枝の先端にはツツジの花に似た形の複数の花が集まっています。花びらは5枚で、鮮やかながらも派手すぎず、温かみのある赤色をしています。
枝の先には、未だ開花していない若い蕾が見えます。
蕾がほころび始める瞬間。
次々に花が開いていく様子は、新しい蕾が次から次へと現れる様子とともに、見ていて飽きません。葉は枝の先に集まり、その形は大きく長楕円形をしています。
開花する過程を見守るのは、まるで魔法のようです。
ビビアニーのこの赤い花は、その美しさで人々を魅了します。花期が終わったあとは、花茎の基部から枯れた花を取り除くことで、翌年の花がより良く咲くようになるとされています。
魅力溢れる赤いシャクナゲの品種
越の紅富士
明るく燃えるような赤い花が特徴の、欧米から来たシャクナゲ。紅富士よりも一層深みのある赤色で知られています。
ルビーゲート
葉の緑と鮮やかに対比する、深紅色の花を持つ素敵な西洋シャクナゲ。
アメリカンタウラス
アメリカ生まれのシャクナゲで、目を引く濃い赤色の大きな花が魅力です。
ブライトバルカン
明るい赤色の花が印象的な、生命力あふれる西洋シャクナゲ。
スタープロミネンス
赤塚植物園が育成したこの品種は、若木の時期から豊富に花をつけます。花色は深いワインレッドで、花弁には美しいフリルが特徴です。
マジカルルージュ
リップスティックを思わせるような鮮やかな赤い花を咲かせる、赤塚植物園のシャクナゲ。
ネリアーブフレイム
情熱的な赤色の花が印象的な、欧米原産のシャクナゲ。
レムの炎
濃い赤色の大輪花が特徴で、高温への耐性が非常に高い西洋シャクナゲです。