プランター(コンテナガーデニング)は、植物を楽しく育てるための素敵な方法です。庭がない場所でも、簡単に植物の緑を楽しむことができます。
しかし、植物を育てるためにはプランターや鉢が必要だと考えている方も多いでしょう。
でも、実際には手元にあるさまざまな日用品が、プランターの代わりとして活躍することができます。
この記事では、そんなユニークで楽しい「プランター代用品」について、詳しく解説していきます。
プランターって何?代用品を選ぶコツ
プランターとは、植物を植えるための容器のことで、プラスチック、木材、陶器など、様々な素材や形があります。土を入れ、水抜き穴さえあれば、ほぼ全ての植物を育てることができます。
日用品をプランターに変える3つの方法
日用品をプランターに変えるには、大きく分けて3つの方法があります。
2. 工具を使って加工が必要なアイテム
3. 単体では使えないが、組み合わせることでプランターになるアイテム
以下、これらの代用品を3つのカテゴリーに分けて、それぞれの作り方を紹介していきます。
身近なアイテムを使って!手軽に穴を開けられるプランター代替品
ペットボトルの再利用
ペットボトルを縦に使い、上部を切り取り、底に水抜き穴を開けると良いです。また、キャップを閉じて横に寝かせ、上部を切り、下部に穴を開ける方法もあります。横向きにすることで、植物を植えるスペースが広がります。
紙コップやプラスチックカップの活用
これらのカップに穴を開けて使用します。防水加工された紙コップが最適です。カフェのロゴが入ったおしゃれなカップも素敵です。
プラスチック製またはスチロール製の容器
イチゴの箱、インスタントラーメンのカップ、シャンプーボトルなどが利用できます。上部を切り落とし、底に穴を開けると、植物を植えるのに適しています。
牛乳パックのリメイク
牛乳パックは縦向きでも横向きでも使用できます。横向きの場合は、注ぎ口をテープで塞ぎます。上部をカットし、底に水抜き穴を開けるとプランターに早変わりします。
発泡スチロールボックスの活用
スーパーマーケットでよく見る野菜や魚を入れる発泡スチロールボックスは、経済的で便利なプランター代用品です。丈夫で使いやすい密度の高いものを選びましょう。以下に、①~⑤までの制作方法を詳しく紹介します。
・穴を開けるためのキリ
・目打ち
・ドライバー
・カッターナイフなど
カッターナイフやハサミを使って、植える部分を形成します。キリ、目打ち、ドライバーで底部に水抜き穴を開けます。複数の穴を開けると排水性が向上します。プラスチックや厚いスチロールを使用する場合は、力を入れすぎずにキリを温めて穴を開けると効果的です。
卵の殻を使ったミニプランター
小さな植物にぴったりの可愛らしいプランターを、卵の殻で作ることができます。
・卵の殻
・菜箸
卵の細い部分を上にして持ち、菜箸で細い部分を割ります。次に、卵の丸い部分に菜箸で水抜き穴を開けます。菜箸で開けにくい場合はキリを使いますが、怪我には注意してください。卵の中身を取り出し、殻を洗います。卵の殻は菌が付着している可能性があるため、煮沸消毒した後に使用します。中身は殻の破片を取り除いて加熱して食べましょう。
ポリエチレン袋を使用した培養土栽培
市販の培養土が入ったポリエチレン袋をそのままプランターとして利用することができます。袋栽培用に販売されている土もありますが、専用でなくても使用可能です。ただし、ビニールの劣化には注意が必要です。底部には水抜き穴を開けてください。
ナイロンバッグの再利用
カラフルなナイロンバッグをプランターとして使用するのも、個性的で面白いアイデアです。水抜き穴を底部に開けてください。
麻袋の再利用
コーヒー豆や穀物の包装に使われていた麻袋は、土を入れてプランターとして活用することができます。ビニール袋よりも見た目が良く、通気性が高いため特別な穴を開ける必要がありません。
土嚢袋を使ったプランター
土嚢袋は、元々土木作業で使われる土砂を入れるための布製の袋です。水害時に土砂を運ぶのにも使われますが、その通気性の良さから培養土を入れるだけでプランターとして使えます。価格は手頃ですが、品質にバラつきがあり、劣化しやすいものもあるので注意が必要です。
・キリ
・目打ち
・ドライバー
・カッターナイフなど
ビニール袋やナイロンバッグなど、不透水性のある素材の場合は、キリや目打ちで水抜き穴を複数開けます。麻袋や土嚢袋のように目が粗い素材は、特に穴を開ける必要はありません。不透水性素材を使用する場合は、通気性の良い培養土を選びましょう。
手作りで楽しむ!様々なプランター代替品の作り方
金属製の空き缶を利用
食品の缶詰やお茶、お菓子などの金属製の空き缶をプランターとして活用できます。缶詰の切り口が鋭いので怪我には注意しましょう。
金槌と釘で穴を開けると簡単です。水抜き用に複数の穴を開けることが効果的です。電動ドリルと適切なドリルビットを使うことも可能です。
木製の箱を利用
リンゴ箱や100円ショップで販売されている木製の箱、お菓子の箱、古い引き出しもプランターとして使用できます。柔らかい木材や無塗装の木は劣化しやすいので、注意が必要です。
子供用の長靴の再利用
大人用の靴も使えますが、子供用の長靴はその可愛らしさで個性的なプランターになります。
バケツの再利用
プラスチック製やブリキ製のバケツも、プランターとして魅力的です。
ごみ箱をプランターに
木製、プラスチック製、金属製など、様々な素材とサイズのごみ箱をプランターとして利用できます。深さがあり、たくさんの土を入れることができるのが特徴です。
衣装ケースや収納ケースの再利用
蓋が壊れた衣装ケースや収納ケースを使って、大きくて様々な種類の植物に対応できるプランターに変えることができます。
木材やゴム製品に穴を開ける際は、柔らかい木材であればキリを使って簡単に穴を開けることができます。しかし、硬い木材や厚い素材の場合は、電動ドリルが便利です。
陶器製の食器をプランターに
植木鉢やどんぶり、カップなどの陶器製の食器は、スタイリッシュなプランターに変身させることができます。
貝殻をプランターに
サザエや大きめの深い貝殻は、小さな植物を育てるのに適したプランターになります。
ミニルーターを使うと、陶器や貝殻に穴を開けやすくなります。ミニルーターは彫刻や研磨にも使われる工具で、手頃な価格で入手可能です。
様々な組み合わせで作るプランター代替品
段ボールとビニール袋の組み合わせ
段ボールをプランターとして利用する場合は、内側にビニール袋を敷きます。
・段ボール
・ビニール袋
・防水用の粘着テープ
・キリやドライバー
丈夫な段ボールを底で留め、外側に防水テープを貼ります。内側に厚手のビニール袋を敷き、端を折り返してテープで固定します。底部にキリやドライバーで水抜き穴を開けます。
バスケットと防水シートの組み合わせ
・バスケット
・防水シートまたは厚手のビニール袋
・キリやドライバー
バスケットの内側に防水シートやビニールを敷き、端を折り返して固定します。バスケット自体には加工せず、シートやビニールに穴を開けて水抜きします。見た目を整えたい場合は、バスケットより小さくカットして内側に接着剤や縫い付けて固定します。
ざると麻布の組み合わせ
・ざる
・麻布
・針と糸または接着剤
ざるを麻布で覆い、外れないように固定します。固定方法は縫い付けるか、ざるの持ち手に結びつける、接着剤で止めるなど、好みに合わせて選びます。ざると麻布は水を通すので、特に穴を開ける必要はありません。
プランター代用品の作り方と使用時の注意点
色々な容器や袋に土を入れて水抜きを行うことで、様々なものをプランターとして活用できます。アイデア次第で、多くの物をプランターに変えることが可能です。ここでは、代用品の作り方と使用時の注意点や工夫について説明します。
素材の劣化に対する注意
多様な素材をプランターに使用する際、重要なのは素材ごとの劣化の違いです。防水加工されている紙コップや薄いスチロール、プラスチック容器も、劣化しやすい例です。特に屋外で使用すると、日光や雨風によりプラスチックや発泡スチロールの劣化が進む可能性があります。金属は錆びやすく、無塗装の木材は腐りやすい傾向があることも覚えておきましょう。
素材の強度を高める加工
紙コップやプラスチック容器には、防水性を高めるために特殊なテープを貼ることができます。木材や金属の場合は、防錆や防腐のための塗料を塗って劣化を遅らせることが可能です。デザインに工夫を加えてスタイリッシュに仕上げるのも良いでしょう。
短期間で育つ植物の選択
ラディッシュやベビーリーフ、成長が早い一年草など、種まきから約1ヶ月で収穫できる植物の選択も効果的です。短期間で劣化する素材を使う場合、廃棄もしやすく、定期的に新しいプランターを作る楽しみもあります。
まとめ
水抜き穴がある容器や袋なら、ほとんどのものをプランターとして利用できます。
ペットボトル、紙コップ、プラスチックカップ、プラスチックやスチロール容器、牛乳パック、発泡スチロール、卵の殻、ビニール袋、ナイロンバッグ、麻袋、土嚢袋、空き缶、木箱、子供の長靴、バケツ、ごみ箱、衣装ケース、陶器、貝殻など、多様なアイテムがプランターに変身します。
キリ、目打ち、ドライバー、カッターナイフなどが穴あけに便利です。
釘と金槌、ミニルーター、電動ドリル、ドリルビット、ホールソーなどの工具でさらに多彩なアイテムをプランターに変えられます。
段ボール箱とビニール袋、バスケットと防水シート、ざると麻布など、組み合わせでのプランター作成も可能です。
使用する素材によっては劣化が早いことがあるので注意が必要です。
プランターとして使用するアイテムは、装飾や塗装で強化し、見た目を美しくすることもできます。
素材が劣化しやすい場合は、生育期間が短い植物を選ぶと良いでしょう。