円を描く際に重宝する「コンパス」は、文房具としてよく知られています。特に数学の授業で頻繁に使用されますが、時々手元にないという場面もありますね。
そんな「コンパスがない!」という状況に直面した時に、身近なアイテムを使って円を描く方法をお教えします。
日常のアイテムを利用した円の描き方のポイント
コンパスと聞くと円を描く道具としてイメージされがちですが、実はそれだけではありません。コンパスは二つの足を使って長さを測ることも可能です。
この測定した長さを保持しながら移動することにより、線の長さ比較にも役立ちます。
一方の足を中心点とし、もう一方を同じ長さで動かすことで、中心から等距離にある点を結んで円を描けます。
要は「中心点になる足」と「一定の距離を保ったまま動かせる足」がポイントです。
これらを代用できる道具があれば、コンパスがなくても簡単に美しい円を描くことができます。
簡単!身近な道具でコンパスの代わりになるアイデア集
クリップとペンを使った円の描き方
コンパスが手元にないときに便利なのが、身近な「クリップ」の活用です。
「ゼムクリップ」として知られる、小さく柔軟な針金の文房具です。普段は書類をまとめるのに使われ、おそらく机の引き出しやカバンの中にあるはずです。
円を描く方法はとても簡単です。
・クリップ
・ペン2本
1. クリップを紙の上に置き、その中にペン2本を立てます。
※ポイントはペンをクリップの両端にしっかりと固定することです。
2. クリップをピンと張りながら、一方のペンは固定し、もう一方のペンで円を描きます。
3. 一周すると、美しい円が完成します。
この方法の鍵は、ペンをクリップにしっかりと固定すること。ペンが紙から離れても大丈夫です。
さらに、複数のクリップを繋げることで、大きな円も簡単に描けます。描きたい円の大きさに合わせてクリップを調整してみてください。
画鋲と糸を活用した簡単な円描き方法
もし手元にクリップがなくても、身近にある「画鋲」を使って円を描くことができます。
普段壁にポスターを貼る際に使う画鋲を、この方法に利用しましょう。
画鋲と「糸」を使えば、手軽に円を描くことが可能です。
・画鋲
・糸(丈夫なもの)
1. 糸を結んで輪を作ります。
2. 紙に画鋲を刺し、その画鋲に糸の一端をかけて固定します。
3. もう一端にシャープペンシルや鉛筆を通し、糸をピンと張りつつ円を描きます。
※糸の長さを調整することで、様々な大きさの円が描けます
画鋲を使用する際は、机やテーブルが傷つかないように注意し、紙の下に厚紙を敷くと安全です。
画鋲と厚紙を使った円の描き方
もし糸が手元にない場合でも、厚紙を使って円を描くことができます。
古いノートの表紙や空き箱など、手頃な厚紙を円の大きさに合わせて切り取りましょう。
・画鋲
・厚紙
1. 中心点を定めるために、画鋲を紙に刺します。
2. 厚紙の一方の端に画鋲を刺し、もう一方の端に小さな穴を開けます。
※この穴から画鋲までの距離が、円の半径となります。
3. 開けた穴にシャープペンシルを挿入し、円を描きます。
※穴が緩いとペン先が動きやすいので注意してください。
厚紙を使用することで、ペン先が紙を破ることなく円を描くことができます。
ストローとペン2本を利用
厚紙以外にも、異なるアイテムで円を描くことが可能です。
例えば、潰したストローを使い、穴を開けることで円を描くことができます。
ペンが2本あれば、それらを支点として使うこともできます。この場合、画鋲は不要です。
穴を開ける際は、怪我に十分注意してください。
ペン2本で円を描く方法
他に道具がない時でも、手持ちのペン2本で円を描くことができます。少々の練習が必要ですが、ペンケースにあるペンで対応しましょう。
1本のペンを支点とし、もう1本で円を描きます。
・ペン2本
1. 1本のペンを箸のように持ち、親指と薬指で固定します。
※もう1本のペンは親指、人差し指、中指で支えて紙に置いて準備します。
2. 2本のペンが動かないようにしつつ、紙を回転させます。
※大切なのは、ペンではなく紙を動かすことです。
3. 固定したペンを動かさずに、紙を回転させることで円が描けます。
最初は少し難しいかもしれませんが、練習することで上達します。
まとめ
コンパス代わりに使えるアイテムは、「固定点」と「一定の距離を保って動かせる点」がキーポイントです。
手軽に円を描くためには、クリップ、画鋲、糸、厚紙、ストロー、2本のペンコンパスの代わりになり便利です。