分度器がないとき【手元の6つのアイテムで角度を測るコツ】算数の宿題も楽々解決！

算数の授業でよく使った、角度測定に欠かせない分度器。子供のころの楽しい記憶がありますよね。

大人になると分度器を使うことは少なくなりますが、「もし今分度器があったら」と思う瞬間はたまに訪れます。

分度器が手元にない時、どうすればいいのでしょうか？

さらに、お子さんが学校の宿題で分度器を必要としていても、忘れてしまうこともあるでしょう。

今回は、そんな時に役立つ『手軽な分度器代用方法』をご紹介します。

分度器に代わるアイテムの選び方

分度器の代わりになるアイテムを選ぶコツは、「既に角度が分かっているものを使う」ということです。

例えば、「これは90度かな？」と思ったら、90度の角度がある本やノートでまずは角度を測ってみましょう。

その後、不足している角度や余計な角度は、別のアイテムを使って補正します。

マーキングができない場合は、最初に対象物の角度を紙に書き写しておくと便利です。

自宅で簡単！手作り分度器の作り方

自分で作る紙の三角定規で角度を計る

算数の授業で学んだ三角定規を使用した角度測定、覚えていますか？今回はその応用版をご紹介します。

【作成手順】

まず、紙を縦に半分に折り、中心に折り目をつけます。

次に、紙の右上の角を中央の折り目に合わせて三角形に折ります。

この折り目に沿ってハサミで切ると、90°、60°、30°の角度を持つ三角形ができます。

さらに、各角を半分に折り、切ることで、45°、30°、15°などの角度を作り出すことができ、更に細かく半分に切ることで、22.5°、15°、7.5°などの細かな角度も作れます。

このように、いくつもの三角形を作って組み合わせることで、様々な角度の測定が可能です。

直線をきれいに切るのが難しい時は、折り目に定規と鉛筆で線を引いてから切ると、より正確に切ることができます。

アナログ時計の針を使った角度測定方法

アナログ時計の針を使って角度を測る方法をご紹介します。

アナログ時計の長針は1時間で一周し、360度を示します。60分が1時間なので、360÷60＝6と計算され、長針が1分で6度動くことになります。

そのため、12時と6時の目盛りを直線で結ぶと、1分ごとの目盛りは6度ずつの角度を示します。これにより、アナログ時計は1目盛り6度の円型分度器として活用できます。

短針は1時間に30度移動するため、1分に0.5度動くことになります。

ただし、時計は透明ではないため、直接測るのは難しいです。

そこで次のようにして測ります。

【手順】

5分で30度、10分で60度、15分で90度となる目盛りをトレーシングペーパーや薄い紙に書き写し、切り取ります。

しかし、最小目盛りが6度なので完全な精度は難しいかもしれません。

この場合、「長針は2分で1度動く」と計算し、長針の位置を紙に写し、2分待ってから動いた位置を再度写します。

これを切り取って足し引きすると、1度単位での測定が可能です。

1度、2度、3度、最大5度までの長針の動きを転写しておくと便利です。

デジタルデバイスを使った角度測定法

簡単に角度を測りたい場合は、スマートフォンやパソコン用の無料分度器アプリが便利です。画像に分度器を重ねて測るタイプや、スマートフォンを傾けて角度を計るタイプなど、様々なアプリがあります。使いやすいアプリを探してみましょう。

アプリのインストールが面倒な方には、オンライン上で使える分度器サービスもあります。

→オンライン分度器

このサービスでは、撮影した画像をアップロードし、透過した分度器の画像を重ねて角度を計測できます。

プリンターで作る分度器

インターネット上には、自宅でプリントアウトして使える分度器の画像を提供しているサイトがあります。「分度器 画像」で検索してみて下さい。

これらのサイトを利用することで、簡単に自分で分度器を作成できます。インターネットやスマートフォンを利用できる環境であれば、これらの便利なリソースを活用してみるのも良いでしょう。

大きな物体の角度を測る身体を使った方法

天体観測でよく使われる技術ですが、身体の一部を使って角度を測ることもできます。特に、遠くの物体や大きな物体を測る際に適しています。

方法は簡単です。まず、背筋を伸ばし、対象物に向かって腕を伸ばし、拳を作ります。このとき、伸ばした拳は地面を基準に約10度の角度を示します。

信じられないかもしれませんが、試しに拳を重ねていくと、9個目の拳がちょうど頭の上に来ることがわかります。

拳の形を変えると、以下の角度も測定できます。

更に細かい角度は指を使って測ります。指で測れる角度は以下の通りです。

複数の指を使う場合は、指をしっかりとくっつけて使いましょう。

角度を測るための便利な代替手段

紙を三角形に切って角度を測る方法があります。
アナログ時計の目盛りを使って角度測定ができます。
スマートフォンの分度器アプリやオンラインツール、印刷可能な分度器画像の利用方法があります。
身体の一部、例えば腕や指を使った星や大きな物体の角度測定ができます。

これらの方法をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか？分度器がなくても、様々な方法で角度を測定できるのは非常に便利です。デジタルアプリから、紙や時計を使った楽しい方法まで、多くの選択肢があるのが魅力です。