家庭の多くでは、紙やすりをいつも備えているわけではありません。さらに、頻繁には使わないため、使った後はどこにしまったか忘れがちです。一時的な使用のために新たに購入するのはためらわれるものです。そんな時に、手元にあるもので代用できれば便利ですよね。ここでは、そういった場合に役立つ代用品をご紹介します。
紙やすりの代わりになる9つのアイテム
紙やすりは木や金属、ゴム、ステンレス、鏡、ガラスなどを磨く際に役立ちます。ですが、手元に紙やすりがない時は、ここで紹介する9つの代用品で、異なる磨き方を試してみてください。
爪やすり
爪やすりは木材や金属の研磨に特に適しています。金属製のやすりを使う時は、力の加減に注意してください。強く押し付けすぎると、紙やすり以上に材料を削り取ってしまうことがあります。ネイルクリッパーに付属する小さなファイルも同様に使えますが、こちらも金属製なので、使用時の力加減には気を付けましょう。ただ、これらは研磨面が小さいので、広い面積には使いにくい点があります。
カッターナイフ
カッターナイフは硬い素材を削るのに便利な代用品です。刃を横にして、軽く削りたい部分を削ぎ落とす方法をお勧めします。ただし、力を入れすぎると、紙やすり以上に深く削ってしまう恐れがあるので注意が必要です。使用済みのカッターなら刃が鈍っていても問題ないので、再利用するのが良いでしょう。
砂消しゴム
砂消しゴムは木、金属、ステンレス、鏡などを研磨するのに適しています。通常の消しゴムと違い、ざらついた表面に研磨剤が含まれているため、紙やすりの代わりになります。しかし、大きな面を均一に削るのには向いていません。小さな範囲の研磨には手軽で便利ですが、削りカスが出るので後片付けが必要な点に注意しましょう。
歯磨き粉
歯磨き粉はステンレス、鏡、ガラスの磨きにおすすめです。多くの歯磨き粉に含まれる研磨剤を利用し、少量をティッシュにつけて磨くだけで効果を発揮します。ただし、紙やすりのような強力な研磨効果はなく、色がつきやすい素材には適していません。
粗面用スポンジ
粗面用スポンジは木材や金属の磨き作業に適しています。家庭によくある鍋や洗面台用の研磨スポンジを使用できます。新品のスポンジは研磨力が高いですが、古いものでも十分に使えます。研磨剤が含まれた面を磨きたい箇所に当て、ゆっくり動かしながら使用します。紙やすりよりは研磨力が弱いですが、広範囲を均等に磨くのに向いています。
かかと用軽石
足のかかとの角質除去に使う軽石は、紙やすりの代わりとしても有効です。木材やゴム製品などに適していますが、強く押し付けすぎると紙やすりよりも深く削ることがあるので注意が必要です。平らな形状の軽石は均等に磨きやすいですが、凹凸のあるものは均等に磨きにくいので、使用時には注意が必要です。
とくさ（砥草）
庭に生える植物のとくさ（砥草）も、紙やすりの代わりになります。一節を切り、中央を縦に切り開いて使います。外側を使用すると滑らかな磨き上がりになりますが、紙やすりほどの研磨効果はありません。切り開いた植物は乾燥して固まるので、使用後すぐに板に貼り付けると長持ちし、扱いやすくなります。
金属用研磨剤（ピカール）
金属やステンレスを磨くのに適した金属用研磨剤は、紙やすりの代替としても有用です。練状や液体のタイプが特におすすめです。汚れを落とすのに特化しているため、紙やすりのような強い削り効果は期待できませんが、磨きながら美しい光沢を与えることができます。使い方は簡単で、柔らかい布に研磨剤を付けて磨き、乾いたら別の布で拭き取るだけです。ただし、素材に染み込む可能性があるので、注意して使用してください。
鏡・ガラス用ウロコ取り
浴室や洗面所、車のガラスの水垢を除去するウロコ取りは、紙やすりの代わりにもなります。人工ダイヤモンドという硬い研磨剤を含んでいるタイプは、木材、金属、ステンレス、ミラー、ガラスなどの磨きにも使えます。ただし、ステンレスやミラーなど傷つきやすい素材には、水を使って濡らしてから使用するのが良いでしょう。
まとめ
紙やすりの代わりにおすすめは、爪やすり、歯磨き粉、カッターナイフ、砂消しゴム、粗面用スポンジ、軽石、とくさ（砥草）、金属用研磨剤、鏡・ガラス用ウロコ取りの9つのアイテムです。
各代用品には使い方の注意点がありますが、それを守れば紙やすりの代替として十分機能します。
以上で、紙やすりの代替となる9つのアイテムを紹介しました。紙やすりが手元にない時には、これらのアイテムを試してみてください。
